今年は、カメムシが大量発生していて、「カメムシが多いと大雪になる」と言われていますが、
「本当に、大雪になるの?」って思いますよね。
しかし、
カメムシの生態などに詳しい専門家、弘前大学管原亮平助教によると「カメムシと大雪との関係性はない」という記事を前回、書きました。
今回は、カメムシの臭いついてです。
今年は特に大量発生しているカメムシ。
知らずに踏んでしまったり、暗闇で照明のスイッチを探して触ってしまったり。
「なんでこんなとこに?」って思いますよね。
カメムシは越冬するための場所を探して、家の中に侵入してくるのです。
とはいえ、
あの強烈な悪臭、つい触ってしまったっり、なんなら、向こうから飛びついてくる。
「なんか、クサくない?」って思ったら、洋服に止まっていたなんてことも。
「あの臭いとる方法ってないの?」って思いますよね。
この記事では、カメムシの悪臭、手や洗濯ものについた臭いをとる方法を詳しく解説しています。
カメムシの臭いでお困りの方は参考にしください
カメムシと大雪との関係性について、記事を書いています。↓↓
目次
カメムシの種類や生態
私たちが知っているカメムシって、家の中に侵入してくるカメムシくらいで、多くても5種類くらいでしょうか。
実は、
カメムシは世界に約 40,000 種、日本には 55 科、 1,300 種以上が分布しています。
とっても多いですよね。
大量発生しているカメムシで代表的なのが
クサギカメムシ
ツヤアオカメムシ
この他にも、「マルカメムシ」「アオクサカメムシ」「ツマジロカメムシ」などが日本でよくみかけられます。
カメムシは、カメムシ目・カメムシ亜目に属する昆虫の総称。
体が亀の甲羅のような形をしていることから、その名が付きました。
刺激を与えると、強烈な悪臭を放ちますよね。
刺激を与えると悪臭を放つことから、地方によっては「ヘコキムシ」「ヘッピリムシ」「ヘクサムシ」「ヘヒリムシ」「クサンボ」「クサムシ」などと呼ばれることも。
私の住んでいる地域では「ヘタガリ」と呼んでいます。
なぜ、「ヘタガリ」なのかは不明・・・
カメムシの臭いって何なん?
カメムシの臭いって本当にクサいですよね。
カメムシは攻撃などによる刺激を受けると、身を守るために強烈な悪臭を放ちます。
また、外敵に対する警告フェロモンの一種として、仲間に危険を知らせるために悪臭を発することも。
刺激を感じると中脚と後脚の間にある臭腺が開口し、その部分から悪臭を放出します。
この臭いの主成分は、「トランス-2-ヘキセナール」
脂肪族アルデヒドの1種で急性毒性があります。
カメムシを小さい密閉容器に入れると、自身の臭いを嗅いで中毒死することも。
とはいっても、
広い空間や空気の流れがある場所に、カメムシ1匹程度のトランス-2-ヘキセナールを嗅いでも、人間には大きな影響はありません。
カメムシの臭いを取るには?
カメムシの強烈な臭いがついたとき、「どうすれば落ちるの?」って思いますよね。
手や洋服についたカメムシの臭いを取る方法を紹介します。
手についた場合
カメムシの悪臭が手についた場合、水やハンドソープだけでは落ちません。
クレンジングオイル+石鹸を使う
まずは、女性が使う化粧品のクレンジングオイルで落とします。
その後、石鹸を使って十分に洗い流しましょう。
このように2段階に分けて手を洗うと、ほとんどの臭いを落とすことが可能です。
クレンジングオイルの他にもオリーブオイルでも、効果があります。
家にクレンジングオイルがない人はオリーブオイルで。
※クレンジングオイル+石鹸の2段階で洗う方法は、灯油が手についたときにも効果がありますよ。
また、カメムシの悪臭は「界面活性剤」でも落とすことができます。
食器用洗剤には界面活性剤が含まれているので、悪臭を落とすのに効果的。
食器用洗剤で手を洗った後、ハンドソープや石鹸で洗いましょう。
洗濯ものについた場合
洋服など、洗濯物にカメムシの悪臭がついた場合は、界面活性剤入りの洗剤やスチームアイロンを使いましょう。
界面活性剤入りの洗剤で洗濯すれば、臭いも落ちますよ。
また、カメムシの臭いの成分は揮発性(きはつせい)の物質なので、放っておけばそのうち臭いはなくなりますが、
そんなん、待っていられない!ですよね。
熱を当てると成分が飛ぶので、スチームアイロンの熱を当てると臭いを消すことができますよ。
スチームアイロンがない場合は、ドライヤーの熱でもOK!
天気のいい日は、日光にあてて日干しするのもいいでしょう。
臭いを出さずに捕獲、駆除
カメムシの悪臭をとる方法はわかりましたが、捕獲、駆除しなければ、この戦いは永遠に続きますよね。
悪臭を出さずに捕獲、駆除するには
- 粘着テープ
- ペットボトル
- ジャムなどの空きビン
- 即効性のある殺虫剤
があります。
粘着テープに貼りつける
臭いを発生せずに駆除する方法として、粘着テープを使用する方法があります。
カメムシを粘着テープに貼りつけ折り返し、周りをピッチリ閉じゴミ箱へ。
臭いが発生することもなく、駆除できます。
ただし、、カメムシを粘着テープに貼りつけるとき、強く押し付けるとカメムシは悪臭を放出します。
臭いが出ないように注意して、貼りつけましょう。
ペットボトルで捕獲する
ペットボトルの上から約1/3のところを切り離し、切り取った部分を逆さにして、下の2/3にはめ込み、テープで止めれば完成です。
カメムシの下にそっと置けば、下に逃げる習性のあるカメムシは、吸い込まれるように容器の中に。
カメムシを容器の底まで落とせば、出てくることはありません。
捕獲し終えたらラップで密閉。
ペットボトルの中に台所用中性洗剤を入れると駆除もできますよ。
ジャムなどの空きビンで捕獲する
ジャムなどの空きビンに少量の水と台所用中性洗剤をいれます。
ペットボトル同様に、カメムシの下に置くと、下に逃げる習性のあるカメムシがビンの中に自らダイブします。
この方法は壁などの垂直面で効果バツグンですが、床などの平らなところでは使えません。
床などは粘着テープを使用するか、要らないハガキなどでカメムシをすくってビンに入れましょう。
即効性のある殺虫剤
カメムシが多いときや、近付きたくないときは、速効性のある駆除剤を。
カメムシ用のスプレー式の殺虫剤も市販されています。
商品にもよりますが、30~50cm離れたところから噴射するだけで駆除できるので、虫が苦手な人にもおすすめです。
-85度の超冷撃効果で、イヤな害虫を速効駆除する
アース製薬 虫コロリアース 凍らすジェット 300ml
殺虫成分フリーで食品まわりやお子様・ペットがいるご家庭におすすめ。
溶剤不使用でイヤなニオイ、ベタつき、あと残りもありません。
でも、カメムシに直接噴射とカメムシの侵入を予防できる
即効タイプ カメムシ退治用殺虫剤 カメムシコロパー 420ml かな。
屋外や屋内に侵入してきたカメムシに直接噴霧して駆除できるし、
カメムシの飛来、侵入が始まる前(9月初旬~下旬)に窓枠、サッシの隙間、換気口などに均一に噴霧して侵入予防できるから。
1匹1匹捕獲・駆除するより、大量に発生している場合は、殺虫剤が手間もかからないのでおすすめです。
なにより、
カメムシには近づきたくないですもんね。
まとめ
「カメムシ大量発生!手や洗濯ものについたカメムシの悪臭を取る方法」をお伝えしました。
カメムシの臭いは強烈で、なかなか取れないのが難点ですが、
手についた場合は、「クレンジングオイルやオリーブオイルと石鹸を併用」
洗濯物についた場合は、「界面活性剤入りの洗剤やスチームアイロン」
で簡単に落とすことができますよね。
また、駆除方法も
「粘着テープ」「ペットボトル」「ジャムなどの空きビン」「即効性のある殺虫剤」
と、やりやすい方法で駆除できますよね。
この方法を知っていれば、越冬したカメムシが春に出てきたときも大丈夫!